【母の日に贈る話】「母親なんだから」に一番強く縛られていたのは、他でもない私自身だった
母の日に、これを書こうと決めていました。
子どもを産んでから、ずっと「母親なんだから」「母親のくせに」という言葉が苦手でした。
でも一番苦しかったのは、その枠を自分で作って、自分で閉じこもっていたことに、長いあいだ気づけなかったことです。
名前を呼ばれることが減って、「○○ちゃんのお母さん」になって、
仕事も止まって、
評価も報酬も自分の時間も全部ゼロになって。
幸せなはずなのに、なぜか焦燥感だけが消えなかった、あの数年の話です。
はじめまして、コンマリです
Substackでは初めて書きます。
普段は AIエディター × デザイナーという肩書きで、AI × Designをテーマに発信しています。
Claude Code、Codex、Gemini、Midjourney、MiriCanvas、Manus、Lovart、Canva… 道具は色々使うけど、私がやっている仕事は
相手がうまく言葉にできない「意図・目的・感情」を読み取り、心が動く形に変換すること。
業務改善にもつながる、受け止めて・分解して・分析して・整えて・お渡しする
これが私の提供価値だと、思っています。
でも、ここに辿り着くまでに、一度自分を完全に見失った時期がありました。今日はその話を書きます。
「母」という肩書きで、自分を上書きした日々
総合職でずっと働いてきた私は、結婚を機に退職しました。
そこからが本当に試練だったんです。
何にも属していない不安
24時間体制の育児
休みゼロ、報酬ゼロ、評価ゼロ
睡眠も食事も自分のことは全部後回し
幸せなはずなのに消えない焦燥感
「母親なんだから」「母親のくせに」と言われることに、最初は確かに傷ついていました。
でも、よく振り返ってみると、その言葉に一番強く縛られていたのは、私自身でした。
「母親だから安くていい」
「母親だから前に出ちゃいけない」
「母親だから後回しでいい」
誰にも言われていないのに、自分で自分にそう言い聞かせて、檻に入っていきました。
子どもが幼稚園に上がって、数時間だけ自分の時間ができたとき、京都のお土産屋さんのDX化や、オンライン講座の協会立ち上げの仕事を受けました。
職務内容は、総合職時代より難易度が高いものばかり。なのに、報酬は最低時給レベル。
「子育て中だから、これくらいで仕方ない」
そう思っていました。今思えば、自分の値段を一番安く見積もっていたのは私自身だった。
それに気づくまでに、何年もかかりました。
名前も、仕事も、自分も無くしていた
肩書きが「母」だけになる私は、いつもたまらなく不安でした。
履歴書に書ける何かが欲しくて、育児の合間にMOSやITパスポートを独学で取りました。とにかく何か形にしたかった。「私はまだここにいる」という証が欲しかった。
そんな焦りでいっぱいでした。
人と会っても何を話したらいいかわからなくなって、SNSも見る専門で、自分から発信なんて絶対にできなかった。
「私、何ができるんだっけ」
「前は何が好きだったんだっけ」
「そもそも私、何者なんだっけ」
毎日子どもと向き合いながら、自分の輪郭がどんどんぼやけていく感覚。
幸せだった。子どもは可愛かった。それは本当です。でも、それと、自分が消えていく感覚は、別の話なんです。
両立できないと思い込んでいた。「母であること」と「自分であること」を、勝手に対立させていたんです。
檻を開けた、たった一言
ある日、高校の同級生で、人事分野で活躍している恩人に相談する機会がありました。
そのとき、人生が変わる言葉をもらったんです。
「あなたのスキルなら、今の3倍の時給でも仕事はある。環境を変えればいいだけ。」
最初は信じられませんでした。
「そんなわけない」「私にそんな価値ない」「子育て中の私を雇うところなんてない」
でも、誘ってもらった場所に思い切って「環境」を変えてみたら、本当に、時給3倍の仕事を紹介してもらえたんです。
騙されているのかと疑ったくらいです。
でも、騙されていたのは自分の思い込みの方でした。
そういう環境は、実は身近にあった。
「自分とは違う世界」と勝手に線を引いていたのは、他でもない私自身だったんです。
そこから扶養を外れて、個人事業主として開業しました。
開業当初は不安だらけでした。「営業なんてできない」「仕事はこの先もらえるんだろうか」。
そのとき、また同じ恩人がこう言ってくれました。
「もらった仕事を一つずつ丁寧にやれば、必ず次につながる。」
この言葉は、今も心の掛け軸に飾って大事にしています。
その通り、一つずつ積み重ねていったら、仕事は自然に広がっていきました。
過去は全部、武器になる
人事部時代の、数千人の労務データ移行。
店舗運営部時代の、200店舗・数万人へのオペレーション浸透。
育児しながら独学で取った資格。
最低時給で受けていた仕事の、地味な現場経験。
全部、ムダになると思っていた時期がありました。
「キャリアの空白」だと自分で名付けていた時期も、ありました。
でも、今は違います。
データを構造化する力
人の動きを設計する力
言葉にならない意図を拾う力
自分を一度ゼロまで削ったからこそ、相手の「曖昧」を尊重できる感覚
焦りの中手に入れた資格や知識
ガムシャラに何か掴もうと学んだデザイン
これ全部、ただの点として散らばっていて、何にも繋がらないと思っていました。でも今全部がつながり、今ここで戦うのになくてはならない武器になっています。あの時期があったから手に入った武器です。
「自分を後回しにしていた時間」は、ムダじゃなかった。
ただ、その時間に作った「檻」を、自分で開ける必要があっただけだったんです。
自分を後回しにしている、あなたへ
母の日って、お母さんに「ありがとう」を伝える日ですよね。
でも今日は、もう一つだけ、あなた自身に伝えてほしいことがあります。
「自分を後回しにできるくらい、大切なものに出会えた。それを一番に守ってきた私は、本当によくやってきた。だからこれからは、自分のことも同じくらい大事にしていい」
って、自分に言ってあげてほしいんです。
自分を後回しにしている人は、たいてい優しい人です。
家族のため、仕事のため、誰かのためにって、自分の時間を全部譲ってきた人です。
でも、自分を譲り続けると、ある日「私が何者か分からない」になります。
私はそうでした。
だから、もしあなたが今、私と同じ場所にいるなら、伝えたいことがあります。
檻は外じゃなくて、自分の内側にある
環境を変えると、本当に景色が変わる
過去は全部、武器になる。何ひとつムダじゃない
「もらったことを一つずつ丁寧にやる」だけで、道はひらける
何か大きな決意がいる話じゃないんです。
恩人に相談した日の私だって、ただ「久しぶりに連絡してみよう」と思っただけでした。
そのワンステップから、全部が動き始めました。
これからの約束
最後に、これからの自分にも約束しておきます。
「環境」に飛び込むワンステップの勇気を、もう怖がらない
もらった仕事を、一つずつ丁寧にやる
そして、自分を、もう後回しにしない
Substackは、これから少しずつ、こういう「自分の輪郭の話」を書いていく場所にしようと思っています。
母の日の今日、あなたが少しでも、自分を取り戻すきっかけになったらうれしいです。
長くなりましたが、最後まで読んでくれてありがとう。
引き続き、よろしくお願いします。
コンマリ







こんまりさん🧡
今日は遅くまでお疲れ様でした。
楽しかったです✨
もしかして、私は母という肩書きに甘えていたのかも。一生外す事は出来ないけど、階層を変えるという事は放棄とは違う新しい自分の位置なのかも。最近、フォルダ整理ばかりしてたから、この機会に自分の位置も落ち着けてみます。ありがとうございます💖